『私の家政夫ナギサさん』好調の理由“悪い人が1人も出てこない”視聴者の心を鷲掴み

第5話で平均視聴率(世帯)14.4%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最高を記録した『私の家政夫ナギサさん』。作品の見どころは数多くあるが、第6話を見て、強く感じたのがメイの周囲の人々の“心の豊かさ”だ。こんな人たちに囲まれているメイは“なんて幸せなんだろう”と強く感じさせられる。


本作は、電子書籍サイト「コミックシーモア」で連載中の四ツ原フリコの「家政夫のナギサさん」を実写ドラマ化。製薬会社で働く28歳の独身キャリアウーマンの相原メイ(多部未華子)は、仕事は誰よりもできるが、家事はからきし苦手で家は散かり放題という女性。そんな彼女の家にある日、家事全般をパーフェクトにこなすスーパー家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)がやってくるという話だ(以下第6話ネタバレあり)。



前回、ナギサさんの前職がメイと同じMRであることが判明。第6話では、メイはさらにナギサさんに興味を持ち、過去を知ろうと探偵まがいのことをする。本来なら、ここにスポットを当てるべきなのだが、筆者が一番感じたのは、メイを取り巻く周囲の人たちの人間力の高さだ。

本作の大きな魅力は“悪い人が誰も出てこない”こと。『半沢直樹』のように主人公にとって強烈な敵が出てくることで盛り上がるストーリーというのは多いが、『私の家政夫ナギサさん』には悪人が出てこない。メイをがんじがらめにしていた母親・美登里(草刈民代)にしても、そこには娘を思う愛があり、憎めない人物だ。



特にメイが務める天保山製薬・横浜支店のメンバーたちの温かさは、この世知辛い世の中ではファンタジーに近いものなのかもしれないが、大きな癒しになっている。なかでも、第6話で見せたメイの親友・陶山薫(高橋メアリージュン)の人間力の高さには心が打たれた。


薫は、合コンで出会ったライバル会社であるアーノルド製薬のMR田所優太(瀬戸康史)に一目ぼれし、猛アタックする。その過程は逐一メイに報告していたが、メイは自分が田所とお隣さんであることを薫に告げられないでいた。


そんななか、薫は田所との2回目のデートで、メイと田所がお隣さん同士であることを知る。親友のメイがその事実を隠していたことにショックを受けた薫は、メイとのやり取りもぎこちなくなってしまう。

それに気づいたメイは薫に直接理由を問いただす。ここでメイに対して憎まれ口一つでも言うかと思った薫だったが、謝罪するメイに対して「振ってきた」と笑顔で答える。続けて田所が自分に全く関心がなく、メイのことばかり気にしていたことを告げる。さらにメイが田所に興味があるなら、全力で応援することを誓う。


薫が、田所の態度が失礼であることを伝える場面でも、状況的にキレてもいいところを、「嘘が付けないところが私には残酷です。今日はありがとうございました」としっかりと自分の意地を通しつつ、強がった笑顔を見せるなど、なんとも切ない。



その後、薫は「結婚するならちゃんと私のことを見てくれる人がいい」とつぶやくと「また振り出しに戻った、しんどいなー」とおちゃらける。この薫の一連の行動に、SNS上でも「薫ちゃんは幸せにならないと」「こんな友情っていいな」「薫の優しさがたまんねー」と称賛が相次いだ。

自分のやりたいことを仕事にできる人は幸せだと思うが、それと同じくらい仲間に恵まれた職場で働けることは尊い。その両方がそろっているメイが自分の限界を超えて頑張ってしまうのは、ある意味で必然なのかもしれない。


そこをナギサさんというスーパー家政夫がケアするという展開は、非常に秀逸だ。第6話では、あまりに頑張りすぎてしまうメイに、「とにかく食事と睡眠をしっかりとるように」と念を押すナギサさん。ナギサさんの心配に感謝しつつも「いまは頑張らないといけないときです」と仲間のためにナギサさんの忠告を無視するメイ。ここで初めてメイとナギサさんは強い口調で喧嘩をしてしまう。

また、恒例(?)となったメイと後輩の瀬川(眞栄田郷敦)とのやり取りも、作品を盛り上げる。瀬川から「相原さんのこと気になるんです。気づいたら名前で検索している」とさりげなく告白じみたことを言われると、すかさずメイは「キモっ」と突っ込みを入れるが、「相手に自分のダメなところをいっぱい知られているのに、相手のことはなにも知らないのはズルいと思うからじゃない?」と回答。それでも瀬川が「それって恋じゃないですか?」と切り返すと、メイはナギサさんへの思いが“恋”なのかもしれない……と戸惑うシーンも見られた。



いよいよ物語も後半戦に差し掛かる。第6話の最後では、ナギサさんの過去を知る重要人物として箸尾玲香(松本若菜)が登場。彼女を意味ありげな視線で見つめるナギサさんにメイも動揺を隠せないなど、今後の展開への興味は尽きない。


文:磯部正和



『私の家政夫ナギサさん』

第7話 8月18日(火)よる10時~

出演者:多部未華子 瀬戸康史 眞栄田郷敦 高橋メアリージュン 宮尾俊太郎 平山祐介 水澤紳吾 岡部大(ハナコ) 若月佑美 飯尾和樹(ずん) 夏子 〇 富田靖子 〇 草刈民代 趣里 〇 大森南朋


(C)TBS


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