上白石萌音 “音楽が好きで好きで堪らない”、初のオンラインライヴで伸びやかな歌声披露

上白石萌音が9月19日、初のオンラインライヴ「i note」を開催した。



ライヴはアルバム『note』の1曲目でもある『白い泥』からスタート。冒頭アカペラで力強く歌い出し、軽快なバンドサウンドと共に“嬉しくてたまらない”といった表情で伸びやかに歌う。すぐに上白石の魅力に引き込まれていく。ワンマンライヴは約3年ぶり。オンラインとはいえ、ファンに直接歌を届けられるこの日をいかに待ち望んでいたかが伝わってくる。



このライヴは先月リリースされたアルバム『note』に収録される曲を中心に構成され、そのアルバムは楽曲提供アーティストが豪華なことで話題となっていた。オリコンWeeklyチャートで3位を記録するなどチャートの面でも好評価を得るが、彼女の持つ魅力は、素朴で温かみのある歌声が個性豊かな楽曲たちに寄り添って変化し、時にノスタルジックに、時にパワフルに「上白石萌音」という声を通して自然とひとつに纏めていけるところだ。女優業での活躍が目覚ましいだけに、歌手としての活動に関しては、ただの「女優の歌手活動」と誤解を受けることがあるかもしれない。しかしこのライヴは音楽が好きで好きで堪らない、歌手としての上白石が、楽曲の魅力を最大限に表現する才能を存分に発揮したものとなった。



上白石自身が作詞を手がけ理想の休日を綴ったという『あくび』や、GLIM SPANKYの提供楽曲であるロックチューン『From The Seeds』などの曲を歌い進めた後、つづいて荒井由実の名曲『ルージュの伝言』を歌唱。


「(カバー曲を歌ったことを)なんで?と思った方もいると思います。実はここで発表があります!」と手書きのフリップを取り出し、2021年にカバーアルバムのリリースを予定していることを発表。そしてそのリクエストを募ることを伝えた。これだけオリジナル楽曲に恵まれた彼女の次作がなぜカバーなのかを疑問に持つ人もいるだろう。が、以前から音楽リスナーとしても貪欲さを持つ上白石は「自分を媒介して知るきっかけになってくれたら」と語っていた。まさにその媒介者となるべくリリースする作品となるだろう。


ライヴではカバーアルバムへの布石となるような70年代のヒット曲『異邦人』のカバーも披露。恋する真っすぐな気持ちを歌った曲『ハッピーエンド』、『ハッピーエンド』とつがいになる楽曲『ストーリーボード』、図らずともこのコロナ禍に人々の心に寄り添う曲となった『夜明けをくちずさめたら』を歌唱し本編は終了。2曲のアンコールを含む全14曲。コンパクトで充実したセットリストなだけに、本来の形でのライヴが更に待ちどおしくなる約1時間半となった。

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